2018年7月31日火曜日

倫理??

倫理・・・
①人間生活の秩序つまり人倫の中で踏み行うべき規範の筋道
②倫理学の略

倫理学・・・
人間の行為や社会関係を支配する道徳について、その起源・発達・本質・意味を研究する学問。


高校の文系では倫理を習います。言い換えると哲学のようなものです。

倫理は上の辞書の言葉によると〈人間の実践すべき、「踏み行うべき」規範の筋道〉です。

これは、あくまで、「踏み行うべき」ものの筋道であって、踏み行わなければ、本末転倒ですよね。

さて、倫理や哲学に興味をもち始める人たちがぼくの年ごろには多いと思いますが、少し気になることがあります。

一人一人が哲学や倫理に熱心になるのは構いませんが、その理論や思想を「理解する」ことで「人としての格」が上がるわけではないと思います。

場合によれば上がるかもしれません。でも、「理解した」から人より偉いとか、人としての根本を知ってるのは俺の方だといって、偉そぶりを〈たとえ心の中ででも〉するのであれば、それは倫理から外れています。

数学や英語とはちょっと違って、倫理の内容はもっと、人としての根本を扱うものだからこそ、テストの点で測るのはあくまで知識だけであって、その人の人間性を測るものであってはいけないと思うんですよね〜。うんうん。



そして、倫理の教科書や図説には沢山の哲学者たちがありとあらゆる思想を述べていますが、それを一生懸命に読むことは構わないのだけど、でもそれは人の考えの受け売りであって、自分で考えて、自分自身が「人としての根本」と向き合わなければ、意味がないと思うんですよね。

受身で取ってつけたように人の考えを、しかも「自分と共感するものだけ」取り入れていては深さはないだろうし、それは自分の都合のいい方向に生きていくのを加速させてしまうだけのような気がします。

これも数学や英語とは違って倫理にはこれといった答えは書いてないから、教科書が全てではないし、あくまで自発的に考えるものだと思います。

そして、「神の存在」には〈必ず〉答えがあるわけで、いるなら人形のように飾られてるだけではなく、〈意志〉というものがあるわけで、でも人間は神の意志ではなく、自分の意志しか考えていない。そして神がいるならそこには〈人格〉があるわけで、その人間をどう思って、どうしようとしているのかという真実があるわけです。

そして、哲学者の中には死と向き合っている人もいますが、ほとんどの人たちは「どのように生きるか」を考えて、死後のことなんて誰も考えない、もしくは考えてもどうにもならんさという。でもそこにも必ず答えがあります。

人それぞれが正解じゃ困るんですよ。人それぞれじゃ困る!!!!

一つしかない答えというものがあるからです。


だから、共感する哲学だけを取り込むのではなく、かと言って共感しないのを取り込むのでもなく、何が真理なのか、何が本当の答えなのかを知りたいと思う心がまず必要だと思うんですよね。その上で倫理なり哲学書なり読めばいいと思います。


自分の都合のいい真実ではなく、真実を真実として求める心が必要ですよね。

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